福田正博のアジアカップ総括。「森保Jには優勝以外の目的があった」

守備でもDFラインが弾き返したボールを中盤でおさめてタメを作ることができれば、ゲームの流れを変えることができる。
 大迫はドイツに渡ってポストプレーを磨いてきた。CBに冨安が現れたように、多くの若手が大迫のようにFWとしての能力を高めることにチャレンジして、頭角を現してもらいたい。
 また、アジアカップで見えてきた課題は、「戦術の幅」と「選手たちの自律」にあったと感じている。たとえば、カタールは育成年代から同じ監督のもとでプレーし、3バックでも4バックでも戦えるチームとしての戦術的な幅があった。しかし、日本は森保体制が発足してまだ4カ月ということもあって、そこが不足していた。
 ただし、これはチームの成熟度の差であり、日本代表も今後、戦術的な幅を手にできるはずだ。それだけに森保監督には、現在の4−2−3−1の形を極めながら、どこかのタイミングで3バックにもトライしてもらいたい。
 もうひとつの課題である「選手の自律」は、日本サッカー界が長年抱えている問題と言える。ヴァヒド・ハリルホジッチ元監督が顕著な例だが、指導者が強い言葉で指示を出すと、日本人選手は言われたことだけを実行する傾向があり、自分自身で判断することをしなくなってしまう。
 ピッチ上で実際にプレーするのは選手たちで、刻々と変わる戦況に応じて自分たちで考えて対応しなければいけない。

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