根鈴雄次が挑むフライボール革命。「ヒットの延長が本塁打」にNO

イチロー、新庄剛志がMLBに挑戦する前年、このままメジャーに駆け上がっていたら、「日本人メジャー野手第1号」になったかもしれない。事実その可能性もあったのだが、惜しくもかなわなかった。
「法政大の1学年下のG.G.佐藤(のち西武、ロッテ)が、翌年、メジャーに挑戦した。『根鈴さんがAAAまで行けたのなら俺だって……』と思ったんじゃないかな」
 根鈴は笑う。結局、G.G.佐藤はAクラス留まりだった。
 根鈴はなおもメジャーに挑戦するために米独立リーグやメキシカン・リーグで5年間プレーする。しかし昇格はかなわず帰国し、独立リーグのBCリーグや四国アイランドリーグplusなどでプレー。30歳を過ぎていたからコーチも兼任したが、監督にはなれなかった。独立リーグの内規で、監督になれるのは「NPB経験者に限る」となっていたからだ。
 根鈴は独立リーグを退団後、請われて野球塾のコーチをしたのちに、2018年から横浜市内で「アラボーイベースボール根鈴道場」を主宰している。こちらも「野球塾」だが、教えるのはもっぱらバッティング。
「うちのコンセプトは”メジャーでホームランキングを出す”です。頼まれれば守備も投球も指導するけど、打撃に特化したいと思っています。もちろん、国内で活躍してプロを目指すのもいいけど、ぜひ海外にチャレンジしてほしい」
 分厚い体、精悍な表情。

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