根鈴雄次が挑むフライボール革命。「ヒットの延長が本塁打」にNO


「安打は運の産物」という発表はアメリカでも衝撃的だったが、いまだに彼の研究を否定することができない。根鈴の見方は荒唐無稽のように見えて、最新の野球理論に沿っているのだ。
「根鈴道場」を開いて1年、生徒数は増加している。
「予約が取れないくらいに、スケジュールがパンパンになってきた。最初、土曜日はオフにしてのんびりしようと思っていたけど、土曜も道場をやるようになった。 豪快な長打が打てるバッターになりたいという子しか来ないですね。あとはYouTubeでメジャーリーグしか見ない子とか。野球は大好きだけど、高校野球はそれほど好きじゃなくて将来は英語を勉強してアメリカに行く、みたいな子が少しずつ増えてきています」
 実は、根鈴の道場には、野球少年だけではなく、プロ野球選手も通っている。結構な大物や有望選手も密かにやってくる。
 またYouTubeなどで根鈴の打撃理論を知って、影響を受ける選手もいる。
「去年の夏の甲子園に出場した選手の中には、フライボール革命に影響を受けた選手もいました。知り合いから『あのバリー・ボンズみたいな打ち方の選手、お前の影響を受けているんじゃないか』って言われたりもしました」
 日本野球は少しずつ変わろうとしている。従来の野球理論、指導法、そしてマインドも変化しつつある。 これまで本道とは異なるアナザーウェイで辛酸をなめてきた根鈴の努力が報われる日は、案外近いのかもしれない。

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