「情けないっす」。エイバル乾貴士は予想外の開幕先発も痛恨の不発

「何もできなかったすね。情けないっす」

 デポルティーボ・ラ・コルーニャの本拠地、リアソルのミックスゾーンに姿を見せたエイバルの乾貴士には、いつもの人懐こい笑顔はなかった。それも仕方がない。2016〜17シーズンの開幕戦となるデポルティーボとの対戦。乾はスペインのどのメディアも予想しなかった先発出場を果たしたが、十分に自分の力を発揮したとは決して言えず、73分にピッチを去った。

 しかもチームは先制しながら、試合終了間際の疑惑のPK判定で2対1と逆転負けを喫したのだから、乾の表情が曇ったのも当然だ。

 正直、先発はサプライズだった。プレシーズンのエイバルの情報からも、日本人MFの先発出場を期待させるようなヒントはなかったため、こちらは試合前、青と白のユニホームに身をまとった多くのデポルサポーターが集まっていたスタジアム近くのバルでお茶をしながら、先発メンバー発表のTwitterを特に期待もせずにチェックしていた。

 だが、そこには背番号8番「INUI」の名前が11人の枠の中に記されていた。すぐさま会計を終わらせると、道路をはさんだ先にあるスタジアムへと駆けつけた。

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