モーガンも発見! メキシカンリーグで奮闘する懐かしの助っ人たち

「スカウトはよく来るよ。この間も、何だっけ......名前は忘れたけれど、試合を観に来ていたよ」

 ユカタン半島のリゾート地、カンクンを本拠とするティグレス(タイガース)の球団スタッフは私を球場に案内しながら、日本のプロ球団の人間が選手を視察しにきたことを教えてくれた。メキシカンリーグにとって選手を「売る」こともビジネスの一部である。

 歴史的な経緯から、メキシカンリーグはMLB傘下のマイナーリーグとして3Aクラスにランキングされているが、これは形だけのもので、16ある球団はMLBに親球団を持つことなく、独立して運営されている。それゆえ、「移籍金」はこのリーグにとって重要な収入源となっているのだ。

 また、次々と若手の有望株が供給されるメジャーリーグのアフィリエーション(組織)のなかでは、年齢を理由にはじかれてしまうベテランは多い。そんな彼らにとっても、メキシカンリーグは現役を続け、次のチャンスを待つ場所として機能している。

 オアハカ・ゲレーロスのブレット・ハーパーもそのひとりだ。2010年に横浜ベイスターズ(現・横浜DeNAベイスターズ)と契約し、2シーズン在籍したがチームの期待に応えることができず、2012年にメキシコに渡った。

 ここで85試合に出場し打率.343、27本塁打の好成績を残すと、シーズン終了を待たずに楽天に引き抜かれて再び日本へ。しかし現実は厳しく、ここでも打率1割台とまったく活躍できず、再びメキシコに舞い戻ってきた。

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