日本サッカー界にとって五輪ほど「オイシイ」大会はない

 これぞ、大団円。まさにそんな幕切れだった。

 リオデジャネイロ五輪の男子サッカー決勝は、地元ブラジルがドイツを1−1からのPK戦(5−4)で下して、初めての金メダルを獲得した。

 これまでW杯はもちろん、U−17、U−20それぞれのW杯でも優勝を果たしてきたブラジルにとって、唯一欠けていたタイトルが五輪。過去、何度も優勝候補として臨みながら、不思議と手が届かなかった栄冠を、ようやく手にした。

 今回のリオ五輪では、ブラジルはさまざまな競技でいくつものメダルを獲得してきたわけだが、ブラジルの人たちが最も望んでいたのは、この金メダルだったに違いない。最後にFWネイマールがPKを決めた瞬間、スタジアム全体に耳をつんざくような歓声が響き、スタンドを埋めた観客のボルテージは最高潮に達した。

 ときはリオ五輪閉幕前夜。開催国ブラジルにとっては大会の締めくくりにふさわしい、初の金メダル獲得となった。

 とはいえ、ブラジルの初優勝に水を差すわけではないが、肝心の試合内容はというと、やや締まりに欠けた印象は否めない。

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