「何も変わってない」と語るロッテ石川歩は、なぜ無双状態なのか

 ロッテの石川歩が抜群のピッチングを続けている。8月19日の西武戦では5回4失点で敗戦投手となるも、前々回の登板では、首位のソフトバンク打線を2安打完封。3年目の右腕はまさに「大エース」へと大きく変貌を遂げようとしている。

 石川のプロ入りしてから2年間の通算成績は22勝20敗、防御率3.27。球団史上2人目となる新人から2年連続2ケタ勝利など、チームに欠かせない存在ではあったが、爆発的な結果を残すことはなかった。しかし3年目の今年はここまで(8月22日現在)、18試合に登板して12勝(リーグ2位)4敗、防御率1.81(リーグ1位)と抜群の成績を挙げている。

 特筆すべきはその内容で、17度の先発で7イニング以上を投げた試合は14回。1イニングの最大失点は「3」で、それも1度しかない。クオリティスタート(※)率は、じつに77.8%を記録している。

※クオリティスタートとは、先発投手が6回以上を投げ、自責点3以内に抑えること

 石川に「何が変わったのか」と質問すると、「昨年とほぼ変わってないんですけど......逆にどう思われますか?」と聞いてくる始末。しばらく考え込み、ようやく口を開いた。

「本当にわからないんです。逆にバッターの人に聞いてほしいです。これをやってきたからこうなった、ということがないんです。手応えもないですし。だから、今も怖いです。そこに意図があって抑えていれば、自分でも成長しているなと思えるんでしょうけど、それがないので......悪くなったときが怖いんです」

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