ハリルの目は節穴か? なぜ今、「キレッキレ」の齋藤学を使わない

 W杯アジア最終予選開幕を目前に控え、日本代表の動向が盛んに報じられている現在、なぜこの選手がその場にいないのか、不思議で仕方がない。それほどに、彼がJ1で見せるプレーぶりが"キレッキレ"なのだ。

 横浜F・マリノスの背番号11、MF齋藤学のことである。

 8月27日に行なわれたJ1セカンドステージ第10節、鹿島アントラーズ戦。最終予選開催にともなうリーグ戦中断直前のこの試合、齋藤はピッチ上で誰よりも強い存在感を示し、スタンドの視線を独り占めにした。

 これまで所属クラブになぞらえて、「ハマのメッシ」や「愛媛のメッシ」の異名を取ってきた齋藤だが、この日の齋藤はまさに本家メッシばりの活躍だった。

 身長169cmと小柄な背番号11は、ボールを持って前を向きさえすれば、芝の上を滑るように加速。瞬時にトップスピードに達すると、鋭いドリブルで次々とDFを抜き去り、何度もチャンスを作り出した。

 それでも高速ドリブルだけなら、おそらく鹿島も対応のしようがあったはずだ。きっと脅威は半減していたに違いない。ところが、齋藤はピッチ上を疾駆しながら、止めにくるDFを引きつけたうえで、相手の裏をかくように効果的なスルーパスを何度も通した。

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