【恩田社長の600日】FC岐阜が目指す『育成型クラブ』への道

■FC岐阜・恩田社長の600日 〜Jリーグ地域クラブへの伝言〜
 第8回 ぎふの未来を創る「普及・育成部門」

「あなたが観戦した中で、最も感動した試合は?」

 そう聞かれたら、どの試合を答えますか? 2014〜2015年、私の社長在任中にも、トップチームは多くの名勝負を見せてくれました。しかし、社長という立場上、冷静にいろいろなことを考えながら観戦しているので、感動する余裕がないのが現実です。

 そんな私がとことん感情移入してしまった試合があります。それは、2014年10月12日に行なわれた、2014Jユースカップ、FC岐阜U-18対川崎フロンターレU-18です。岐阜県養老町に川崎を迎え、観客数300人の中で行なわれました。Jユースカップとは、Jリーグのチームが組織するユースチーム(高校生年代)の日本一を決める大会です。残念ながら、FC岐阜U-18はJユースカップ参加以来、1勝もできていませんでした。

 相手の選手たちは、体格も違い、とても落ち着いていました。そんな、どう見ても格上のフロンターレを相手に、懸命に戦う高校生の姿は私の心を強く打ちました。点を取られても走り続け、ベンチからの声も最後まで止むことなく、チーム全員で戦いきりました。結果、0−3で敗北しましたが、あんなにも「勝たせてあげたい」「1点でいいから入れさせてあげたい」と思った試合はありませんでした。

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