世界を動かすムーヴザワールド。その「乗り味」もワールドクラス

厳選!2歳馬情報局(2016年版)
第15回:ムーヴザワールド

 日本で生まれたサラブレッドの中には、今や世界から注目を集める馬も少なくない。それを示すのが、例年7月に開催される競走馬のセリ市「セレクトセール」の近況だ。当初は、日本の馬主のみが参加していたこのセールだが、近年はヨーロッパや中東の大オーナーが来日し、日本産の上場馬を競り落としていく。

 2014年のセレクトセールでも、母リッスンが2013年に生んだ1歳馬(父ディープインパクト)を、カタールのファハド・アル・サーニ殿下が2億6000万円(税別)で落札。この仔馬はその後、イギリスに渡って競走馬となった。

 海外の大オーナーがこれほどの大金を払ったのは、その血統背景が素晴らしいからに他ならない。何より、母リッスンは海外のGIフィリーズマイル(イギリス・芝1600m)を制した実力馬。そのうえ、リッスンの姉たちも海外で輝かしい結果を残していて、その姉の子どもたちが海外の重賞タイトルを数多く手にしているのだ。

 そして、前述のセリのあとだったものの、リッスンが日本で生んだタッチングスピーチ(牝4歳/父ディープインパクト)も、2015年のGIIローズS(阪神・芝1800m)を制覇。リッスン自身、繁殖牝馬として優秀であることを証明した。

 さて、そんな世界的な血統のファミリーから、また1頭デビューを迎える2歳馬がいる。母リッスンの仔、ムーヴザワールド(牡2歳/父ディープインパクト)である。

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