「残り全部勝つ」という落とし穴。ハリルジャパン自滅の不安とは?

 1−2で敗れた9月1日のUAE戦のあと、FW本田圭佑がこんなことを言っていた。

「苦しい状況になったが、このあとは(9試合)全勝するぐらいの気持ちでいく」

 翌日にはハリルホジッチ監督も、選手たちにこんな言葉でハッパをかけている。

「残り9戦すべて勝つ」

 9月1日に開幕したロシア・ワールドカップ・アジア最終予選。ホーム&アウェー方式が採用された1998年フランス・ワールドカップのアジア最終予選以降、初戦を落としたチームはすべて予選で敗退しているという事実が、日本代表に重くのしかかる。

 初戦に敗れたチームが過去に出場権を掴めていないのは、それだけ敗戦のショックやダメージが、その後の戦いに影響を及ぼすということだろう。残り9試合、全部勝つ――。本田やハリルホジッチ監督がそう言って、タイとの2戦目からの巻き返しを誓うのは、当然のことだ。

 もっとも、初戦を落とし、追い込まれた状態の日本代表にとって、「残り9試合、全部勝つ」という目標は、最終予選を戦ううえで"落とし穴"になりかねない。「全勝する」という目標に意識が傾き過ぎて、力んだりするようだと、危ない。

 ホームで痛恨の逆転負けを喫したUAE戦。誤審があったのは間違いないが、目を逸らしてはならないのは、真っ向勝負を挑んできたUAEに敗れたという現実だ。

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