J1残留をかけた湘南と福岡の「裏・天王山」、それぞれの背水の陣

 過去の降格チームの戦いを振り返ると、おおよそ説明がつかないような不運(アクシデント)に見舞われることがある。入ったと思ったシュートがポストに阻まれたり、逆にめったにお目にかかれないようなスーパーゴールを食らったり、あるいはラストワンプレーを耐えきれず、掴みかけていた勝ち点を逃したり......。

 突き詰めればおそらく原因はあるのだろうが、シーズン終盤に残留争いを強いられているチームのそんなシーンを見るにつけ、「ああ、ツイてない。これは落ちる流れだな......」なんて、思ったりする。

 17位の湘南ベルマーレと18位のアビスパ福岡の"裏・天王山"でも、そんな光景が見られた。悲劇の主役は、湘南である。

 開始1分、いきなり出鼻をくじかれる出来事が起きた。エリア内で福岡MF三門(みかど)雄大のクロスがMF下田北斗の手に当たり、PKを献上。これをFW金森健志に決められて、あっさりと先制点を奪われてしまったのだ。これほど早い時間帯にPKを取られてしまうなど、なかなかあることではない。これがこの重要な一戦で起きてしまうのが、今の湘南を象徴しているだろう。

 さらに15分には、今季わずか1得点のFW平井将生(しょうき)にスーパーミドルを叩き込まれてしまう。もちろん、決めた平井を褒めるべきだろうが、湘南からしてみれば、不意打ちのような失点だった。

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