「移籍するかな」と思った吉田麻也が、サウサンプトンに残留したわけ

「昨季の最後のあたりは、ほぼノーチャンスだった。『移籍するかな』と自分でも思っていたけど、監督が代わって状況が変わり、欧州リーグに出られるという状況にもなった。今は、移籍の話をしてもしょうがないんで。ここでやれるチャンスが目の前にあるし、実際にこうやって出番のチャンスをもらっているわけだから。そこで結果を出すしかないですね」

 9月15日に行なわれたヨーロッパリーグ(EL)のスパルタ・プラハ戦後、サウサンプトンの吉田麻也は現在の心境をこのように話した。

 3−0で快勝した一戦で、吉田は公式戦で4試合ぶりに先発。CBとして手堅い守備で相手の攻撃を封じ、クリーンシートの勝利に貢献した。とはいえ、チームが優先順位を上に置くプレミアリーグでは、ベンチを温める日々が続く。開幕戦のワトフォード戦では先発フル出場を果たしたが、欧州選手権への参加でチームへの合流が遅れたポルトガル代表CBのジョゼ・フォンテがフィットすると、吉田はベンチにまわった。プレミアリーグでは、第2節から出番がない。

 吉田の位置づけは、昨季同様にCBの3番手である。レギュラーCBを務めるのは、ユーロ優勝に大きく貢献したフォンテと、プレミアリーグ屈指のCBに成長したオランダ代表のフィルジル・ファン・ダイク。英国人識者の評価も高いレギュラー陣の壁は厚く、昨季はこのふたりの牙城を打ち崩せなかった。

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