羽生結弦が世界初の4回転ループを成功させても喜んでいないわけ

 羽生結弦の今季開幕戦となったスケートカナダ・オータムクラシック。9月30日のショートプログラム(SP)を終えると、「緊張していた?」という問いかけに、羽生は「ちょっと緊張していました」と苦笑しながら答えた。

 会場は羽生が登場すると、客席にいる若い女子スケーターたちが大きな歓声を上げ、手拍子で迎えた。

 6分間練習では、いつものように3回転ループを跳んだあと、トリプルアクセルの入りを確認しようと大きく長さのあるジャンプを1回転半にして着氷すると、エッジを氷に取られて転倒する珍しいシーンも。どよめきが起きるなか、羽生はすぐにトリプルアクセルをしっかり決めると、4回転サルコウ+3回転トーループもきれいに決めてまたまた大歓声を浴びる。

 だが、今季からプログラムに組み込んでいる4回転ループはパンクして2回転に。それでも、4回転ループを再度跳ぶと、今度は美しく決め、軸が動いて転倒を繰り返していた昼の公式練習の動きをキッチリ修正できていた。

 ジャンプの練習を終えると、あとは体を慣らすように大きなスケーティングをするだけで公式練習を終え、リンクを下りる直前には体を締める動作をして氷上をクルっと回るだけでループの動きを再確認した。

 ジャンプは1回ずつ成功させただけで、体力の消耗を極力避けようといているような6分間練習を見て、彼の緊張を感じた。

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