大坂なおみが18年間を振り返る「お姉ちゃんこそ最大のライバル」

■大坂なおみインタビュー@前編

 世界12位のドミニカ・チブルコワ(スロバキア)をはじめとするトップランカーを次々と破り、決勝に達した「東レ パン・パシフィック・オープン(PPO)」の快進撃から、2日後――。インタビューのために都内のホテルの一室に現れた彼女の顔は、少しばかり疲れているように見えた。実はこの日の彼女は、すでに数社におよぶメディア取材を受けたあとだったのだ。

 急上昇するランキングに伴い、増えていく周囲からの注視や期待......。それら加速度的に移り変わる環境に身を置く18歳は、自身が成し遂げたことへの充実感を噛みしめながらも、決して自分を見失うことはなかった。

「まだ日本にいるから、なおのこと嬉しい感情は残っている。でも、またすぐに次の大会があるので、集中力を途切れさせてはいけないとも思っている」と語る彼女の心の張りは、すでに残り少ないシーズンをいかに戦い切るかに向けられているようだった。

 14歳にして"大人の世界"に飛び込んだ少女は、その5年後には、世界の46位へと一息に駆け上がっていった。3歳でアメリカに移り住むと同時に本格的にテニスを始めた彼女は、どのような幼少期を過ごし、いかなる信念を抱いてコートに立ち、今日まで戦ってきたのだろうか?

 自らの言葉で、そして心で、大坂なおみに紐(ひも)解いてもらった。ラケットを握ったばかりの日のこと、家族のこと、そして思い出深い試合の数々を......。

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