F1ホンダ、鈴鹿で惨敗。パワー不足はエンジンだけのせいなのか?

 ホンダの長谷川祐介F1総責任者にとって、鈴鹿のパドックを歩くのは、あの決勝16万1000人という大興奮に包まれた2006年以来、10年ぶりのことだった――。昨年は「一観客として」グランドスタンドで見ていたが、今年はレースをする当事者としてこの地に帰ってきてみて、その感慨はひとしおだった。

「鈴鹿のことを聞かれると、当然ながら『一番大事なレースです』とお答えしてきましたけど、今日久しぶりにパドックを歩いてきて、その言葉では全然足りないくらい感慨深いものがありました。もちろん、成績とかパフォーマンスをもっとという気持ちはありますけど、『ここに帰ってきたんだな』という気持ちはすごく強かったですね」

 応援してくれる日本のファンの人たちに、すばらしいレースを見てもらいたい。長谷川は一貫してそう言い続けてきた。

「レースは結果がすべて」

 それが長谷川の口癖だ。

 日本GPを前に、マクラーレン・ホンダはシンガポールでもマレーシアでも3強チームに次ぐポジションを争い、着実にポイントを獲る力を見せてきた。だからこそ、地元鈴鹿でいいレースをしたいという思いは強く、その手応えも十分あった。

 だが、フタを開けてみれば、マクラーレン・ホンダは予想以上の苦戦を強いられることになってしまった。

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