スペインの知将が語るイラク戦。「日本が苦戦した理由を3つ教えよう」

「イラク戦の日本のマイナス点は3つある。ラインを破るようなパスが乏しかったこと。守備陣が空中戦に苦しんでいたこと。そして、サイドで幅を作るような攻撃ができなかったことだ」

 ミケル・エチャリ(70歳)は端的に指摘した。単純に、詳細に伝える。その点でエチャリの洞察力は、ジョゼップ・グアルディオラにも一目置かれている。その昔、グアルディオラが会長選で「バルサのGMに」と担ぎ上げられたとき、戦略スカウト担当として指名されたのが、エチャリだった。

 リーガエスパニョーラの名門レアル・ソシエダで様々な役職を経て、現在は世界中で指導者のための講習会を開きつつ、バスク代表監督としても活動している。昨年末、カンプ・ノウではカタルーニャ代表を相手に采配を振るい、先発の6人がバルサの選手で占めるカタルーニャ代表の攻撃をシャットアウト。アリツ・アドゥリスの1点で0−1と勝利した。慧眼(けいがん)のプレス理論は、その後にバルサと対戦する他のチームが用いるほどだった。

「日本代表の選手たちのテクニックとスピードを考えれば、もっとボールを早く前に運び、相手がリトリート(後退)する前に攻めるべきだろう」

 エチャリは鋭く意見した。

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