無念のJ2降格に想う。それでも「湘南スタイル」を捨ててはいけない

 プロサッカーの本質とは何か――。そんなことを考えさせられる、湘南ベルマーレの降格だった。

 10月22日、湘南は敵地で大宮アルディージャとの一戦に臨み、2−3と惜敗。2試合を残して、2013年以来通算4度目のJ2降格の憂き目にあった。

 31分にセットプレーからFWドラガン・ムルジャに先制点を許すと、その5分後には左サイドを完璧に崩され、MF泉澤仁に2点目を奪われる。さらに後半立ち上がりにもふたたびムルジャにゴールを決められ、0−3と絶体絶命の状況に追い込まれてしまった。

 この試合を迎えるにあたり、年間順位で17位に沈んでいた湘南と降格圏外の15位・グランパス名古屋との勝ち点差は8。湘南が残留するためには、残り3試合をすべて勝利するのが最低条件で、3勝しても名古屋が2ポイント加算してしまえば降格が決まってしまう。つまり、自力では残留できず、降格圏からの生還はほとんど「神頼み」といえた。

 ところが、勝利以外は許されないこの大宮戦で、あっさりと3失点。1点目はクロスに対応すべく飛び出したGKがボールに触れなかったのが原因で、浮き足立った状況下ですぐさま2点目を許してしまう。3失点目もセットプレーを一度は跳ね返しながら、こぼれ球を拾われてフリーの相手に正確なクロスを入れられてしまったことが痛恨だった。

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