残留か、降格か。ヴァンフォーレは「アラフォーたち」に最終戦を託す

 69分に生まれた湘南ベルマーレMF三竿雄斗のフリーキックによる得点場面を除けば、試合を通じてエキサイティングなシーンは皆無に等しかった。すでに降格が決まった湘南と、残留争いを強いられるヴァンフォーレ甲府の一戦は、お世辞にも好ゲームとは言いがたい、つまりは凡戦だった。

 湘南とすれば、前節で降格を喫したショックからうまく切り替えられなかった部分があったかもしれない。全体的に運動量に乏しく、縦に鋭い攻撃もほとんど見られない。わずかシュート3本で1点を奪って勝利を収めたのだから効率がよかったと言うこともできるが、湘南らしいアグレッシブなサッカーを期待したファンにとっては物足りない試合だっただろう。

 一方の甲府が手堅い戦いを演じたことは、ある程度理解できる。残り2試合、残留争いの渦中にあるチームが、まずは守備を固めて一瞬の隙をうかがう「堅守速攻スタイル」に勝機を見出すのは、常套(じょうとう)手段であるからだ。

 この試合を迎えるにあたり、甲府は年間順位で14位。降格圏に沈む16位の名古屋グランパスとの勝ち点差は1で、この試合に勝利し、同節で名古屋が敗れれば、残留を手に入れられる状況だった。

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