F1ホンダを襲う「高地の呪い」。ターボ改善も、今度は空力がダメだ

 標高2200mのメキシコシティは、空気の量が平地の3分の2ほどしか存在しない高地だ。激しい運動をすれば、たちまち息が上がるのと同じように、その空気の薄さがF1マシンにもさまざまな影響を及ぼす。

 エンジンに取り込まれる酸素の量が減れば、それだけパワーは下がる。ただ、現在のF1パワーユニットでは、ターボの過給を通常よりも上げて空気が薄いぶんだけさらに圧縮することで、平地と同じレベルの酸素量を取り込み、パワーの低下を抑えることができる。

 ターボ周りに弱点を抱えていた昨年のホンダRA615Hは、十分に過給を上げることができず、そのパワー低下を取り戻し切ることができなかった。しかし、今年は違った。

「結果から言うと、あんまり影響はなかったですね。そこに向けていろいろとセットアップをしなければならなくて、最初の走り出しは相当問題が出ましたが、チューニングをした結果、出力のロスはほとんどありませんでした」

 ホンダの長谷川祐介F1総責任者は、金曜のフリー走行を終えて安堵の表情を浮かべた。ただし、もちろん不安が完全に払拭できたわけではなかった。

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