闘莉王も呆然。グランパス史上初のJ2降格は、やはり「必然」だった

 即席で作られたインタビューエリア。元日本代表GK楢崎正剛は、報道陣に幾重にも取り囲まれ、言葉を絞り出していた。

「(試合に挑む上で)硬さはあったとしても、サッカーの質で上回れなかった。ボスコ(監督)さんが来て、闘莉王が戻ってきてくれて......それでも足りなかった。僕も含めた全員の力不足」

 思いつめたような表情に照明が強く当たる。

「この試合(最終節)だけじゃない。うまくいかない試合が多かったし」

 栄光を知る男の語尾はそこで途切れた。

 この日、湘南ベルマーレに敗れた名古屋グランパスは、93年のJリーグ参戦以来、クラブ史上初めてJ2に降格することになった。

 2016年11月3日、パロマ瑞穂スタジアム。 J1リーグ最終節で、16位と降格ポジションの名古屋は湘南を迎えている。勝ち点を取ることは至上命題。たとえ勝っても、降格回避を争うチームがすべて勝った場合、勝ち点と得失点差で届かない可能性が高い。乾坤一擲(けんこういってき)の勝負を挑むはずだった。

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