風間八宏のフロンターレ5年間を象徴。大久保嘉人なしで成り立つのか

 J1セカンドステージ最終節、前半の戦いを見るかぎり、川崎フロンターレに負ける要素はないように思われた。2−0というスコアもさることながら、多くの時間でボールを保持し続け、ガンバ大阪に付け入る隙を、まるで与えていなかったからだ。

 サイドをうまく崩したかと思えば、密集地帯にくさびを打ち込み、細かいパスワークでバイタルエリアを攻略していく。前半のシュート数は12対1。まさに川崎Fスタイルの真骨頂を示した45分間だった。

 後半に入っても、流れは変わらなかった。FW三好康児のシュートはポストを叩き、FW大久保嘉人の強烈なミドルがバーを直撃する。ところが、ゴールラッシュの予感を漂わせながら追加点を奪えないでいると、次第に川崎Fの勢いに陰りが見え始める。すると65分、66分に立て続けに失点。あっという間に追いつかれた川崎Fは、その10分後にもFWアデミウソンにスーパーミドルを叩き込まれ、2−3と逆転負け。勝ち試合を落としただけでなく、勝てば逆転可能だった年間勝ち点1位の座も浦和レッズに譲った。

 試合後、MF中村憲剛は「あってはいけないこと」と唇をかみしめ、大久保は「もったいないですよね」と、半ばあきれたように苦笑いを浮かべるほかなかった。すでにチャンピオンシップ出場を決めてはいたものの、決勝から参戦できる1位と、1試合余分に戦う必要がある2位とでは、大きく状況が異なる。手に入れつつあったアドバンデージを目前で逃したのだから、「あってはいけない」し、「もったいない」のは間違いなかった。

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