「優勝の夢が消えたレッズ戦」。豊田陽平と振り返るサガン鳥栖の今季

■豊田陽平(サガン鳥栖)の2016シーズン総括(前編)

 セカンドステージ、サガン鳥栖は目覚ましい巻き返しを見せた。ファーストステージは残留争いに巻き込まれる順位だったが、見違えるように勝ち点を稼いでいった。11節には首位の川崎フロンターレと同勝ち点の浦和レッズと対戦するが、その時点で両チームに、勝ち点わずか1ポイント差に迫っている。「勝てば逆転首位」という追い上げを見せていた。

 ところが、その浦和戦で2−0と完敗。首位戦線から脱落した。言い換えれば、浦和戦は大きな「点」となった。

「浦和とは相性がよかったんですが、今回は彼らの意識も変わっていましたね」

 そう説明するのは、エースの豊田陽平である。

「今までの浦和は、"鳥栖なんかに負けるか"という驕(おご)りのようなものがあったと思います。でも、今回は鳥栖の力を認めた、というのも変な話ですが、割り切ってきましたね。例えば難しいところはパスをつなげず、ノーリスクでロングキックを蹴ってきたり......。これまでは、意地でもつないで崩してきていたんですけどね。後半になって、鳥栖はボールを持てましたが、"持たされている"という感じで。浦和は高い位置ではプレスをかけてこなかったですから」

この記事の続きを読む

1