なぜそこに? 元セ・リーグ新人王・上園啓史が語る、オランダ野球事情

「本当のところ、自分でもわからないんですよ。どうして行ったかって......」

 上園啓史はオランダでプレーしたことについて、こう振り返った。

 今年の春、ヨーロッパに国境をまたぐ野球のプロリーグ「ユーロベースボールリーグ」が発足し、そこに日本人投手が参加することが報じられた。その日本人投手というのが上園だった。

 阪神に入団した2007年に先発として8勝を挙げ、新人王を獲得。だが、その後は思うような活躍ができず、2012年に東北楽天に移籍。その後もルーキーイヤーの輝きを取り戻すことはなく、昨年一軍登板なしに終わると、シーズン終了後に戦力外通告を受けた。合同トライアウトに参加し好投を演じるも、契約の話はなく、表舞台からひっそりと姿を消した。

 しかし春になると、上園はオランダのマウンドに立っていた。結局、話題になったユーロリーグではプレーしなかった。上園が振り返る。

「報道はまるきり間違いじゃないんですけど、オランダの協会とリーグの折り合いがつかなくて、オランダは開幕直前に参加を取りやめたんです。結局、ユーロリーグは3チームで行なわれたらしいんですけど、実際に見ていないのでよくわかりません。もともと、僕は(オランダの)国内リーグのチームと契約して、ユーロリーグの方は国内リーグの合間の平日週1回の試合に参加するだけという話でしたから」

 上園はオランダで過ごした数カ月をこう表現した。

「野球をしに行ったっていうのではなく、いろんなことを含めて勉強に行ったという感じですね」

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