札幌のJ1昇格をグッと引き寄せた、熱いハートと終了間際の劇的ゴール

 何かのかかった試合で勝敗を分かつのは、結局はハートである。

 サッカー記事を書くことを生業(なりわい)とする者として、言ってはいけないことのような気もするが、コンサドーレ札幌の戦いを見るにつけ思ったのは、つまりはそういうことである。

 フクダ電子アリーナで行なわれたJ2リーグ第41節、ジェフユナイテッド千葉と札幌の一戦。残り2試合の時点で首位に立つ札幌は、勝てば5年ぶりとなるJ1昇格を決められる可能性があった。

 堅い守りと前線の高い決定力を武器に、今季の札幌はシーズン序盤から快進撃を続け、第13節で早々に首位に立つと、以降はその座を守り続けてきた。9月終了時点では2位の松本山雅FCに勝ち点9差とし、優勝&昇格は時間の問題かと思われた。

 ところが10月に入り、よもやの失速。10月の5試合でわずか1勝しか挙げられず、11月に入っても状況は好転しないまま、前節で徳島ヴォルティスに敗れて松本に勝ち点で並ばれる。2位の清水エスパルスにも3ポイント差に詰め寄られ、J2優勝どころか自動昇格となる2位の確保さえ、ままならない状況に陥っていた。

 そんな追い込まれた状況で迎えた千葉戦だったが、31分に先制ゴールを奪われてしまう。ラインの位置が低く、バイタルエリアを開けてしまい、簡単にミドルシュートを打たれたことが原因だった(ミドルのこぼれ球をFW町田也真人に押し込まれた)。

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