トライアウトの目玉に。快速球&怪スライダーの2投手に吉報は届くか

 なぜ、こんな選手がトライアウトを受けているのだろう......。

 実は、そう思えるような選手は少ないものだ。どんなに実績がある選手でも、12球団合同トライアウトでのプレーを見ると、寂しさを覚えることが多い。体の衰えや故障をきっかけにパフォーマンスが低下している選手もいれば、そもそもプロ一軍クラスの水準に足りていない若手選手もいる。ただ、それは当然といえば当然だろう。誰かに認められるだけの実力があるなら、トライアウトなど受ける必要がないのだから。

 しかし、数は少ないとはいえ、なかにはキラリと光るものを見せつける選手がいるのも確かだ。

 今年のトライアウトでもっとも目をひいた快速球を投げ込んだのは、ソフトバンクから戦力外通告を受けた巽真悟(たつみ・しんご)だった。

 巽は2008年ドラフト1位で入団した29歳。近畿大時代はしなやかな腕の振りからキレのあるストレートを投げ込み、将来を嘱望されていた。しかし、プロでは8年間で一軍登板わずか24試合。ソフトバンクの巨大戦力のなかで少ないチャンスをものにすることができないまま、通算1勝(4敗)という成績に終わった。戦力外通告を受けて臨んだトライアウトでは、持ち前のストレートをアピールするつもりだったという。

「久々の実戦ということもあって緊張もしましたけど、自分のボールが投げられたと思います。思ったよりスピードが出ていたので、ビックリました」

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