「本田、香川抜き」が成功のサウジ戦。ひと安心のいま必要なことは?

 2−1。グループで首位を行くサウジアラビアに勝利したうえ、オーストラリアがこの日、タイに引き分けたため、日本はグループ2位、すなわち自動出場圏内に順位を上げた。まずはひと安心。来年3月に再開される後半戦に、前向きな姿勢で臨めることになった。「やばいぞ!」という危機感はひとまず収束。監督交代話も立ち消えになりそうな雲行きだ。

 勝利は喜ぶべき。だが、喜びすぎは禁物だ。この試合を大きな転換点にしなければ、日本代表への不安は晴れないと思うからだ。

 大迫勇也を1トップで先発起用し、本田圭佑、香川真司を先発から外したハリルホジッチの判断が、この試合で奏功したことは確かだ。チームに吹き込まれた新風がチームを活性化させ、勝利という結果につながったわけだが、新風はもっと吹き込まれなければ危ない。日本代表への真の期待感は高まらない。

 そもそも、ハリルホジッチが下したこの決断を、僕は遅いと感じている。まず大迫だ。つい1カ月前までハリルホジッチは「我々のグループに入って来つつあるレベル」と低い評価を下し、代表に招集しなかった。9月に入った段階で、所属チーム(ケルン)でポジションを得ている貴重な海外組のひとりであることが判明していたにもかかわらず。

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