大一番で際立つ「鹿島っぽい」勝利。想定通りに粛々と川崎Fを撃破

「これが鹿島らしさ。鹿島っぽい試合だった」

 試合後、ジュニアユースから鹿島アントラーズひと筋のFW土居聖真が語った言葉に、うなずくしかなかった。それは短いながら、この試合を的確に言い表していた。

 J1年間勝ち点2位の川崎フロンターレと、同3位の鹿島が対戦したJリーグチャンピオンシップ準決勝。勝者が決勝進出となるのは当然のこと、引き分けの場合には、年間勝ち点上位の川崎が決勝へ進む。

 しかも、この準決勝はホームアンドアウェー方式ではなく、川崎のホーム、等々力陸上競技場での一発勝負。舞台は川崎有利に整えられていた。

 加えて、今季リーグ戦での成績も、川崎有利の見方を後押しした。

 シーズンを通じて一度も連敗することなく、年間勝ち点で最後まで浦和レッズとトップを争った川崎に対し、鹿島はファーストステージを制したものの、セカンドステージに入ると急ブレーキがかかり、11位に沈んだ。セカンドステージの最後は4連敗でフィニッシュ。辛うじて年間勝ち点3位は守ったものの、チーム状態は下降の一途をたどっているかに見えた。

 ところが、である。川崎有利だったはずの試合も終わってみれば、鹿島が1−0で勝利。最少得点差ながら盤石という表現すらふさわしい、まさに「鹿島らしい」勝ちっぷりだった。

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