ハンブルガー主将・酒井高徳は名門クラブの大ピンチを救えるか

 それは突然、降ってわいたようなニュースだった。11月17日、ハンブルガーSVのマルクス・ギスドル監督は、それまでのヨハン・ジュルーに代わり「酒井高徳をキャプテンに指名した」と発表した。酒井にしてみれば、日本代表のW杯アジア予選サウジアラビア戦で、先発の座を長友佑都に奪われた直後というタイミング。本人も寝耳に水だったようで、「驚きだった」と語っている。

 ハンブルガーSVは1963年のブンデスリーガ創設以降、一度も降格経験のない名門。リーグ優勝6回(前身のドイツサッカー選手権時代を含む)は、バイエルン、ニュルンベルク、ドルトムント、シャルケに次ぐ。ハンブルクという北の大都市を本拠地とするビッグクラブである。だが、ここ数年は強豪というよりも古豪といったほうがよさそうな弱体ぶり。この5シーズンを見てみると、15位→7位→16位→16位→10位と不甲斐ない数字が並ぶ。2シーズン連続で入れ替え戦に出場し、ギリギリで残留するなど、かつての名門の面影はない。

 今季はさらに厳しい状況にさらされている。酒井が主将になった時点で、開幕から10戦勝ちなしの2分8敗で最下位。一昨季の終盤から指揮をとり、酒井にとってはシュツットガルト時代からの付き合いであるブルーノ・ラバディア監督は第5節で解任された。第6節から指揮をとるギスドル監督のもとでも、現状は立て直しができないでいる。

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