毎試合ヒロインが生まれるヤングなでしこ。U-20W杯の準決勝へ

 負ければ、すぐさまそこでヤングなでしこたちのW杯が終わる。準々決勝は、決勝トーナメントで最もプレッシャーを感じる戦いかもしれない。予選リーグとは確実に異なる緊張感のなか、日本はブラジルに3−1で完勝し、準決勝へコマを進めた。

 これまでの3戦と比べても、最も冷静でアグレッシブにゲームを支配した試合だった。スペインに敗戦した後から、入りの一発目には並々ならぬ意識で臨んでいる選手たち。ブラジルのような個人技で押してくるスタイルは、一度勢いに乗せてしまうと手がつけられなくなる。

 先に主導権を握りたいが、突っ込みすぎてかわされては相手に流れが渡ってしまう。相手の勢いを削ぐ距離と、リスクのギリギリの距離感を探り合う。立ち上がりこそ、距離が離れ気味になることで、球際で押される場面もあったが、徐々にピッチのあちらこちらで選手たちがそのポイントを探り当てていく。

 12分、長谷川唯(日テレ・ベレーザ)の前線へのボールはクリアされ、拾おうとするところを奪われそうになる。そこへすかさず右サイドハーフの守屋都弥(みやび/INAC神戸)が寄せると、右サイドバックの宮川麻都(日テレ・ベレーザ)も続いてサポート。2人の連係でボールをキープすることに成功した。こういった動きが一度出れば、自然と日本全体の距離感が定まっていく。中盤に差し掛かる前には日本がピッチを支配していた。

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