異常なペースのイチロー3000本ほか、MLB史に残る今年の重大事

■2016年メジャーリーグ10大ニュース@後編

 2016年も残り約1ヶ月。メジャーリーグは今シーズンも様々な出来事がありました。日本人選手の快挙、偉大なスラッガーの引退、そして古豪の復活劇......。球史に残る思い出の数々を振り返ります。
【第5位】全米が愛した「人生のサウンドトラック」、ビン・スカリー引退

 ロサンゼルス・ドジャースひと筋67年――。専属で実況を務めてきたビン・スカリーが88歳で引退しました。

 スカリーが実況デビューしたのは1950年、ニューヨークのブルックリンにドジャースの本拠地があった時代です。当時ホームとして使用していたエベッツ・フィールドという球場が、スカリーの実況人生のスタート地点でした。1958年、ドジャースがロサンゼルスに本拠地を移転したときも、スカリーはともに西海岸へ引越し、ドジャースの試合を追いかけ続けたのです。

 ワールドシリーズ25回、オールスターゲーム12回、完全試合3回、ノーヒットノーラン19回......。スカリーは球史に残る数々の名勝負や名場面を伝えてきました。その美声と人間的な温かさのある話し方は、地元ファンだけに親しまれたわけではありません。全米のメジャーファンから「ドジャースの声」として人気と信頼を集めていました。

 その功績を称え、今シーズンの開幕に先駆けて、ロサンゼルスのサンセット通りからドジャースタジアムへの道路が「ビン・スカリー通り」に改名。また同じタイミングで、球場にある球団事務所の住所も「ビン・スカリー通り1000番地」となりました。

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