ブレイク必至。ソフトバンクの「ミギータ」こと真砂勇介とは何者か

 ヤジが飛んだ。まだ春先の頃、二軍の球場での出来事だ。ファーム戦は鳴り物などがないため声がよく通る。

「おーい、ますなくん。ますなく〜ん」

 しつこく叫び続けるオジさん。でも、それ名前の読み方間違っていますよ......。

「珍しい苗字ですからね。よくあるんですよ。なぜか"まさど"って呼ばれたこともありましたけど(笑)」

 切れ長の目をさらに細めてカラカラ笑ったのは、ソフトバンクの真砂勇介。「まさご」と読む。

 彼の名は、これからどんどん世の中に出ていくはずだ。来季ブレイク必至の22歳の右打ち外野手は、この秋に大仕事をやってのけた。10月28日から11月6日までメキシコで行なわれた「第1回 WBSC U-23ワールドカップ」に23歳以下の侍ジャパンの一員として参戦した。そして全9試合において若サムライの4番打者を務め、主砲として大活躍したのだ。 

 決勝戦の特大弾を含む計4本塁打をマーク。日本は見事に初代世界王者となり、真砂は大会ベストナイン選出とともにMVPの栄冠に輝いた。

「まさかの4番バッターですよ。それが一番の驚きでした。僕、ホークスの二軍でも4番を打ったことはなかったですから」

 京都の府立西城陽高からドラフト4位でソフトバンクに入団して4年間、一軍デビューはまだ果たせていない。今年ようやく二軍のウエスタン・リーグで初めて規定打席をクリアした。90試合出場、打率2割9分5厘(リーグ5位)、7本塁打、44打点、18盗塁。ファームのため打順が固定されることはなかったが、中軸を打つケースすら、それほど多かったわけではない。

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