「完璧だった」アントラーズ。自らの手の及ばぬところで誤算は起きた

 ホーム&アウェーの戦いにおいて、重要なカギを握るのが、「アウェーゴール」のルールだ。

 ホーム&アウェーの2試合を戦い、どちらかが1勝1分け、あるいは2勝となれば、その時点で勝負に決着がつく。だが、互いに1勝1敗、あるいは2分けに終わった場合には、得失点差で勝負が決まるのだが、得失点差でも並んだ場合にはアウェーゴール、すなわち、アウェーゲームで奪ったゴールが多いほうが勝ちとなる。

 例えば、Aチームが第1戦をホームで戦い、Bチームに1−0で勝利。続く第2戦、Bチームのホームで戦い、Aチームが1−2で敗れたとする。

 この場合、勝敗はともに1勝1敗。総得点2総失点2も同じなので、得失点差はともに0。ここまではまったくの互角なのだが、アウェーゴールがAチームには1点あるのに対し、Bチームは0点。つまり、アウェーゴールの差によって、この対戦はAチームの勝ちとなるのだ。

 サッカーの世界では、一般的なホーム&アウェーの戦い。そこでは、勝敗ももちろん重要だが、アウェーゲームでゴールを奪えるか否かが、非常に大きな価値を持つのである。

 J1の年間王者を決めるJリーグチャンピオンシップ決勝の第1戦。鹿島アントラーズのホーム、カシマサッカースタジアムで行なわれた試合は、J1年間勝ち点1位の浦和レッズが、同3位の鹿島に1−0で勝利した。

 少々前置きが長くなったが、だからこそ、鹿島にとっては、単なる1敗という以上に痛い敗戦だった。

この記事の続きを読む

1