年間3位からJ王者へ。 アントラーズとレッズとは何が違ったか

 その制度の是非はともかく、ルールはルール。最後にホーム&アウェーで行なわれる決勝戦で、勝ったチームがJ1年間優勝となるJリーグチャンピオンシップ。第1戦は鹿島アントラーズのホームで、浦和レッズが1−0と先勝していた。

 第2戦は浦和のホームで行なわれるうえ、浦和は勝てばもちろん、引き分けでも(さらに言えば、0−1の負けでも)優勝が決まる。浦和は間違いなく有利な条件で2016年の最終決戦を迎えていた。

 にもかかわらず、浦和は痛恨の逆転負け。裏を返せば、鹿島のしたたかな逆転勝ち。Jリーグ発足以降、過去17冠の鹿島に対し、今年のルヴァンカップを含めて5冠の浦和と、これまでに獲得したタイトルの数が示す「勝負強さ」が両者の明暗を分けた。

 初戦をホームで0−1と落としていた鹿島にとって、第2戦は2点以上取って勝つことが逆転優勝の条件だった。言い換えると、2−0でも2−1でも結果は同じ。だからこそ、試合開始からわずか7分で生まれた浦和の先制ゴールも、「ゲーム前から1点は(取られても)いいと言われていたので、焦りはなかった」(DF山本脩斗)。

 だが、冷静に考えてみれば、それはあくまでも「試合前の理屈」でしかない。先に1点を失った鹿島は、もう1点取られれば3点を取ることが必要になり、逆転優勝はさらに遠のく。理屈で言うほど、楽な状況ではなかったはずだ。

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