ドラ1位・田中正義の剛球を受けて感じた「リリーフなら無敵では?」

 12月になった。ドラフト会議から入団交渉と続き、その後、各球団とも指名選手の入団発表も終わって、球界は契約更改の真っ只中。今のプロ野球はシーズンが終わっても、そのあとに秋季練習があり、何人かの選手は世界各地で行なわれているウインターリーグに参加するなど、昔に比べてシーズンオフは随分と短くなった。

 考えてみれば、1カ月後には「新人合同自主トレ」が始まり、しばらくすると春季キャンプがスタートする。気がつけばプロ野球の2017年シーズンはすぐそこまでやってきているのだ。

 この時期、いつも思いを馳せるのが、ドラフト戦線をにぎわせた選手たちのルーキーイヤーの姿だ。勝手な想像を何通りも考え、ルーキーたちの活躍を予想する。そんな"妄想"のなかに、その選手の意外な可能性に気づいたりすることもあり、新しいシーズンを迎える前の楽しみになっている。

 今年のドラフトの目玉だった創価大の田中正義には、当たりクジを引き当てたソフトバンクをはじめ、5球団が1位で指名した。今季の田中は肩と足を故障し、実戦での調子もなかなか上がってこなかった。これほど"不安だらけ"の1年を過ごしたにもかかわらず、半数近い球団が田中に未来を託したのだから、もし彼が順風満帆のシーズンを送っていたら「12球団1位指名」もあったのではないかと本気で思っている。田中という投手は、それほどの"大器"なのだ。

 そんな田中の1年目の姿を、ついつい妄想してしまう。

"即戦力"と言われるのは仕方のないことだが、正直なところ「ちょっと待った!」とブレーキをかけたい。

この記事の続きを読む

1