2017新人王にロッテ1位・佐々木千隼が最有力である2つの根拠

 2017年の新人王に最も近い選手── 。それは、ロッテのドラフト1位・佐々木千隼(ささき・ちはや/桜美林大)ではないだろうか。

 5球団の指名が競合し、ソフトバンクに入団する田中正義(創価大)も同じパ・リーグになるが、田中は自身も「課題が多い投手」と認めるように、来季すぐに結果を残せるかというと不安要素が多い。そのボールを1球見ただけで「モノの違い」を感じられる稀有な存在だが、大学生相手でも盗塁を多く許していた大きなモーションや拙いフィールディングなど、プロで弱点を突かれる可能性は高いだろう。

 一方、佐々木はサイドスローに近いスリークオーターから、最速153キロのストレートとキレのあるスライダー、シンカーを操り、総合力で勝負する。ドラフト会議では1位指名でクジを外した5球団すべてが「外れ1位」として佐々木に再入札した。ある球団スカウトは「佐々木が外れ1位に残っていることを想定していたチームはなかったはず」と語り、また「どの球団も深読みし過ぎて失敗した」と言うスカウトもいた。外れ1位の5球団重複は、史上初の出来事だった。

 そんな佐々木が新人王に近いと感じる根拠は何か。大きく分けて2つの要因があるのだが、もっとも大きな根拠は「悪いなりに抑える能力の高さ」だ。

 ドラフト会議後に行なわれた秋の明治神宮大会では、佐々木の口からこんなコメントが聞かれた。

「調子はよくなかったんですけど、悪いなりの投球ができました。これはシーズン通して考えてきたことだったので」

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