OB福田正博が考える、「浦和レッズが真の王者になれない原因」

 浦和レッズは今年も最後まで優勝争いに加わりながら、またしてもシャーレを掲げることができず、ホームに詰めかけた6万人のサポーターの期待を裏切ってしまった。

 浦和と鹿島の間で争われたJリーグチャンピオンシップ。浦和はアウェー開催の第1戦に1−0で勝利しながらも、埼玉スタジアム2002で行なわれた第2戦では1−2の敗戦。1勝1敗ながら、アウェーゴール数の差で逆転優勝した鹿島が、7年ぶり8回目のタイトル奪還となった。

 浦和は、2試合トータル180分の120分あたりまではリアリストに徹することができていた。リーグ戦ではパス回しで相手を押し込みながら攻撃を組み立てていたが、チャンピオンシップでは中盤でボールを奪われてからの速攻を警戒し、早いタイミングでサイドに展開してGKとDFラインの間を狙ったクロスを多用。それが第1戦で興梠慎三が獲得したPKや、第2戦の先制ゴールにつながった。
 
 一方、鹿島は冷静だった。優勝するには1勝1敗に持ち込んで、なおかつアウェーゴール数で上回る必要がある。先制されても「2ゴール奪わなければ勝てないことに変わりない」と慌てず、しっかりとした守備から攻撃を続けていた。対照的に浦和は、前半40分に金崎夢生に同点ゴールを決められると、リアリストの仮面が外れてしまった。大一番での弱さを露呈したと言っていいだろう。

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