規格外の17歳。ミランGK・ドンナルンマが、メガクラブに狙われる

 GK大国イタリアの表舞台に、突如として「新星」が現れたのは昨年10月のこと。セリエA第9節のACミランvsサッスオーロ戦で、ホームチームのゴールマウスに背番号「99」をつけた大柄なニューカマーが立っていた。

 2メートル近い長身で背格好は堂々としたものだが、正面から見るとベビーフェイスが際立つ。当然だ。この時、ジャンルイジ・ドンナルンマは16歳と8カ月。アッズーリの偉大な守護神、ジャンルイジ・ブッフォン(偶然にもドンナルンマはこの先達と同じファーストネームだ)でさえ、パルマでセリエAにデビューしたのが17歳だったことを考えれば、これがいかに驚くべきことかがわかる。

 当時のミランを率いていたシニシャ・ミハイロビッチ監督は、それまでの正GKディエゴ・ロペスの技術面に不満を持っていた。会長のシルビオ・ベルルスコーニから、「ドンナルンマをファーストチームで起用するにはまだ早い」と何度も釘を刺されていたにも関わらず、16歳の新鋭を先発に抜擢。「私にとって年齢は関係ない。彼の練習でのプレーを見れば、この選択に自信が持てる」と強気なセルビア人指揮官は言った。そして、このギャンブルはミハイロビッチの勝利に終わる。

 GKは経験が重要なポジションとされ、運動量が少ないこともあり、ベテランが務めることが多い。しかしドンナルンマは、この試合で1失点を喫したものの、試合を通して落ち着いたパフォーマンスと複数の好セーブを披露。2−1の勝利に貢献したことで、翌日に国内のメディアが色めき立ったのは言うまでもない。

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