高校サッカー選手権の前回王者、東福岡が立ち直った「1回戦負け」の夜

 いよいよ12月30日に幕を開ける、第95回全国高校サッカー選手権大会。2連覇を狙う東福岡にとって、その道のりは険しいものだった。

 今年の1月11日、東福岡は前回大会の決勝を圧倒的な強さで制し、インターハイとの2冠を達成した。当時2年生ながら大会優秀選手に選ばれたMF藤川虎太朗は、試合後に「自分たちの代では(高円宮杯U-18)プレミアリーグでも優勝して、チャンピオンシップで日本一を獲りたい」と高らかに宣言した。

 代替わりした東福岡のメンバーを見れば、その「高校サッカー3冠」の実現可能性は高いと感じたファンも多かっただろう。すでにJクラブ内定を決めている藤川、MF高江麗央(れお)、DF小田逸稀をはじめ、キャプテンのDF児玉慎太郎など、2年生のうちからレギュラーとして活躍していた選手が中心となったチームに穴は見当たらない......はずだった。

 しかし蓋を開けてみれば、昨年2位だったプレミアリーグWESTでは4位に後退。上位2チームのサンフレッチェ広島ユース、セレッソ大阪U−18には2連敗を喫するなど、勝ち点で大きく差を広げられた。チームの立て直しを図れない状態で臨んだ7月のインターハイでは、昌平(埼玉)に試合終了間際の劇的な勝ち越しゴールを許し、1回戦で姿を消す。東福岡は、大会初出場の新鋭がベスト4まで進出する踏み台となってしまった。

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