福田正博が読む2017年のハリルジャパン。 W杯への道は見えているか

■福田正博 フォーメーション進化論

「結果オーライ」。2016年の日本代表の戦いを振り返ると、こんな表現がしっくりする1年だったように思う。ハリルホジッチ監督は少しの安堵と同時に、就任後初めて「日本代表を率いるという仕事の難しさ」を痛感しながら、年を越したのではないだろうか。

 ハリルホジッチ監督は2015年3月に就任して以降、東アジアカップに国内組だけで臨んだことを除いて海外組を重用し、「縦に速いサッカー」を日本代表に浸透させることに時間を費やしてきた。

 こうした強化策が結実した試合が、就任からちょうど1年後の2016年3月29日に行なわれた、W杯アジア2次予選の最終戦だ。グループ首位の座をかけたシリアとの一戦で、本田圭佑、香川真司、岡崎慎司、長友佑都といった海外組が強烈な輝きを放ち、日本代表は5‐0で完勝した。

 ハリルホジッチ監督が海外組を信頼してチーム作りを進めたのは、当然の判断だったといえる。高い能力を買われて欧州のトップリーグで戦っている実績に加え、その多くがザッケローニ元監督時代から主力として名を連ねてW杯予選を戦った経験を備えていた。また、本田と香川を中心に据えたチームが成熟期を迎えていたという影響も大きかった。

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