田臥勇太、36歳の今も 「NBAサンズでの、あのワンプレーを考える」

■田臥勇太インタビュー@後編

 2004年11月3日、21時――。NBA2004−2005シーズン開幕戦、フェニックス・サンズvs.アトランタ・ホークス。

 第4クォーター、残り6分16秒。サンズの一員としてコートに立った田臥勇太は、味方のスティールにいち早く反応し、速攻の先頭を走った。トップスピードでパスを受け、ドリブルをつかず、そのまま踏み切る。ディフェンスのブロックをダブルクラッチでかわし、バックシュートを放つ。しかし、背後から必死に戻ってきたディフェンスにブロックされ、シュートは外れた......。

 このワンプレーが、今も田臥の瞼(まぶた)に焼きついている。

「どうやったら入ったんだろうって、いまだに考えることがあるんです。今なら、スピードを落としてボールを受けて、1個、2個ドリブルしてタイミングをずらしてフローターを打ちます」

 12年前の数秒を、田臥は、そう振り返る。

 ただ、思い返すのは、そのワンプレーだけではない。

「『あー、あのシュートが入らなかったのはなぜだろう』とか、たとえパスが通っても、『あー、跳んじゃってたな。踏み切らずにパスを出さないと』とか。毎日の練習、毎試合でのワンプレーを思い出しては反省をする。その繰り返しです」

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