7年前、メジャースカウトが受けた 「高校1年・大谷翔平」の衝撃

■元ドジャーススカウトが見た、大谷翔平の7年間(前編)

 今から7年前──。

 ドジャースのスカウトだった小島圭市が大谷翔平を初めて見たのは、彼が花巻東高校に入学してすぐのことだった。

「あれは2010年、4月末のことでした。高校に入ったばかりなのに、大谷くんは練習試合ではもう4番を打っていて、ピッチャーはまだやってなかった。背は高かったんですけどヒョロッとしていて体ができていないので、1年の秋までは投げさせない方針だと聞きました。だから彼はライトを守っていて、ランナーが一塁の場面で、いきなりライト前へヒットが飛んできたんです。そのとき、大谷くんが三塁へ投げたボールが、とんでもなかった......ランナーが二塁と三塁の真ん中くらいのところで送球がサードのグラブに突き刺さって余裕のアウトだったんですけど、それよりもビックリさせられたのが大谷くんの投げ方です。肩の柔らかさ、腕の使い方を見て、これはとんでもない子が現れたと思いました」

 投げ方だけではない。ネクストバッターズサークルでバットを振り、打席で鋭い打球を飛ばして、走る。その姿を見るや否や、ネット裏の小部屋に陣取っていた小島はすぐさま、花巻東の佐々木洋監督に「この子は器が違います。3年後には間違いなくドラフト1位ですよ」とまくし立てている。小島は当時のことを振り返って、こう言った。

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