青森山田に悲願の初優勝をもたらした 「プレミア6年間」の経験値

 1月9日、全国高校サッカー選手権決勝が行なわれ、青森山田(青森県)が前橋育英(群馬県)を5−0で下して、高校日本一に輝いた。過去、準優勝が最高成績だった青森山田は、これが初めての優勝である。

 終わってみれば青森山田が大勝したゲームも、序盤は前橋育英のペースで進んでいた。優勝へのプレッシャーからか、動きが硬い青森山田に対し、前橋育英は中盤でのボールの奪い合いで優位に立ち、何度も敵陣に攻め込んだ。

 ところが、前橋育英が決定機をことごとく決められなかったのに対し、青森山田は限られたチャンスをことごとく生かした。

 23分にMF高橋壱晟(3年)のゴールで先制すると、前半ロスタイムの46分にはMF嵯峨理久(3年)が決めて追加点。なかでも、前橋育英に大きなダメージを与えたのが、2点目のゴールだった。

「その前にビッグチャンスがあって(決められず)、直後のゴールだったので一番キツかった」

 そう語る前橋育英の山田耕介監督が、ゴールの瞬間に思わず背中から後ろにひっくり返ってしまったほどだ。

 2点のビハインドで迎えたハーフタイム。山田監督は「もう1点取られたら勝負は終わってしまう。気持ちを切り替えてやらないといけない」と選手に伝えたというが、後半に入って57、59分と立て続けに青森山田のFW鳴海彰人(3年)に決められ、万事休す。89分にも途中交代のFW佐々木快(3年)に5点目のゴールを許し、「ものの見事に、青森山田のペースで最後まで終わってしまった」(山田監督)。

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