元メジャースカウトが語る「大谷翔平、メジャーでも二刀流」のハードル

■元ドジャーススカウトが見た、大谷翔平の7年間(後編)

 高校時代の大谷翔平をピッチャーとして高く評価していた小島圭市(当時、ドジャースのスカウト)は、大谷のバッターとしての才能をどう見ていたのだろう。

「バッターとしては、ドジャースのアンドレ・イーシアーくらいにはなれる器かなと思ってました......あれっ、なんだか物足りなそうな顔してますけど(苦笑)、イーシアーってメジャーで2割8分、ホームランも20本打てるバッターですからね。ただ、サイ・ヤング賞を何度でも獲れる器のピッチャーに比べれば、タイトルを獲るレベルまではイメージできなかったというのが正直なところです」

 昨年、日本でバッターとして驚異的な飛距離を見せつけ、規定打席にも満たない中で22本のホームランを打った今の大谷を見ても、その考えは変わらないのだろうか。

「もちろん大谷くんの才能に加えて、この4年間の成績、去年はMVPを獲ったことを、僕は100パーセント、素晴らしいと思ってます。二刀流だって、僕はできないとは言ってませんよ(笑)。大谷くんの突破力をもってすれば、メジャーでの二刀流もできると思います。

 ただ、あえてメジャーの超一流というところと比べればという話ですが、大谷くんはまだインコースを打つ技術が低い。インコースをファウルにしない技術がなければ、メジャーで超一流にはなれないんです。ミゲル・カブレラ、マイク・トラウト、ブライス・ハーパー、A・ロッド......彼らにはその技術が備わっています。ケン・グリフィー・ジュニアのように、絶対にホームランを打てるポイントが3つも4つもあれば別ですけど、まだそこまではいってない。

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