人的補償の男たち。金田和之と平良拳太郎に「大化け」はあるのか

 果たして古巣を見返すことはできるのか――。

 2016年シーズンのオフ、FA移籍による人的補償措置が成立したケースは2件。まず糸井嘉男が阪神タイガースに移籍したことで金田和之がオリックスバファローズへ。もうひとつは山口俊の巨人への移籍により、横浜DeNAベイスターズが21歳の右腕・平良拳太郎を獲得した。

 突如として野球人生が激変した彼らの今シーズンだが、まず糸井に関しては今年で36歳になるものの、ケガなく本来の力を発揮することができれば、レギュラーとしてチームに貢献する数字を残すことは十分可能だろう。

 その糸井の人的補償となったプロ5年目となる26歳の金田は一体どうなのか。2年目の2014年シーズンには主に中継ぎとして40試合を投げ5勝1敗、防御率3.61とまずまずの数字を挙げてはいるが、ここ2シーズンは芳しい結果を残せていない。

「現段階では糸井と比較のできる選手ではありませんが、この先、金田がチームに欠かせない存在になる可能性は大いにあると思います」

 そう語るのは、阪神OBであり、かつて同チームで投手コーチを務めた藪恵壹氏だ。

「金田は私がコーチをやっていたときに入団した選手で、当時はひょろっとしたイメージでしたが、最近は体もできてきて荒削りながらも一軍の戦力になれるところまできました。特長は150キロを超すストレートとキレのあるフォーク。威力のある力負けをしないボールを投げるので、パワーヒッターが多いパ・リーグには合っているような気がしますね」

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