WBCは「出ようと決めていた」。青木宣親が世界一へチームを引っ張る

「2009年のWBCのハイライトは?」と問われれば、誰もが宿敵・韓国との決勝を思い浮かべるだろう。

 勝利目前で同点に追いつかれた直後の延長10回表、日本は2アウトながら2・3塁とチャンスを作り、バッターは大会前から不調に苦しんでいたイチロー。期待と不安が入り混じる中、大会連覇を決める2点タイムリーがセンターに飛ぶ。スタジアムは大歓声に包まれ、9回に同点を許したダルビッシュ有が噛みしめるようにガッツポーズをとった。

 この瞬間が、球史に残る名シーンであることは間違いない。しかし、大会を通してみれば、侍ジャパンをけん引していたのは紛れもなく青木宣親だった。

 2006年の第1回大会に続いて出場した青木は、予選ラウンドからの全9試合で3番を務め、打率3割2分4厘(37打数12安打)をマーク。打点も村田修一と並ぶ「7」を稼ぎ、大会後には松坂大輔、岩隈久志と共にベストナインに選ばれている。

 それから8年。34歳となった青木が、2大会ぶりにWBCの舞台に帰ってくる。タイトル奪還に向け1月、神宮の室内球技場でトレーニングを行なった青木は、2009年大会の活躍についてこう振り返った。

「その時は、『イチローさんのために、なんとしても打ちたい』という気持ちが結果につながりましたね。近くで見ているだけでも、周囲の注目を一身に浴びるプレッシャーの大きさはすごかった。それでもイチローさんは弱みを見せる人じゃないですけど、『自分が打つことで少しでも楽になれば』と思っていました。それは僕だけじゃなくて、選手全員が考えていたことだと思います」

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