西のライバル、履正社・安田尚憲が語る「センバツと清宮幸太郎」

 センバツ出場が決まった1月27日。多くの記者に取り囲まれた履正社・安田尚憲にはセンバツへ向けた質問が続き、そのところどころに早稲田実業のスラッガー・清宮幸太郎の話題が絡んできた。

「清宮くんに負けていないと思うところは?」

「清宮くんと連絡を取ったりすることは......」

 そんな質問にも安田はこれまで同様、淡々と言葉を返す。安田の清宮に対するスタンスは、この日のコメントからも感じることができる。

「清宮くんに負けないように、同じレベルで戦えるように、バッターとしてもっともっと成長していきたいと思います」

「飛距離の面では負けていないという気持ちもあります」とも語っていたが、現状、技術的な部分においては、清宮に一歩も二歩も先を越されている。それは誰よりも安田自身が感じていることだ。「ギリギリまで開かない右サイド」「振り出しの早さ」「柔らかいバットの使い方」など......。清宮にあって安田にないものを挙げてもらうと、次から次に言葉が出てきた。それが清宮78本塁打、安田45本塁打という差となって現れている。ただ、ふたりの距離は徐々に詰まってきていることは間違いない。

 小学生の頃から「天才野球少年」とテレビでも取り上げられていた清宮に対し、安田はこれといった"伝説"を持つこともなく少年時代を過ごしてきた。それがこの1年で世代のトップを走る男のライバルと見られるまでに成長したのだ。

 清宮とともに立つ甲子園。期待は膨らむばかりだが、これまでの安田を振り返ると、じつに甲子園と縁が深い野球人生だということに気づく。

この記事の続きを読む

1