プロ・内村航平の武器は言葉。「もうメディアに出る恥ずかしさはない」

◆体操の素晴らしさを伝えるためにプロになった

 2016年リオデジャネイロオリンピックの体操競技で個人・団体の金メダルを獲得した内村航平が、最新の著書『栄光のその先へ 内村航平語録──8年無敗の軌跡』(ぴあ)を上梓した。その出版記念イベントの数日前、私はいくつかの「言葉」を用意して彼のもとに向かった。

 イベントのトークセッションの時間は10分間。少ない時間で内村は何を伝えたいのか──それを確認するためだ。著書に掲載された「言葉」は3度のオリンピック(北京、ロンドン、リオ)、6度の世界選手権の前後に発言されたものが多い。この書籍の編集に携わり、トークセッションの聞き手を任された私には、感動の場面を自身の言葉で振り返ってほしいという思いがあった。当日集まる150人のファンは当然、これまでのオリンピック、特にリオ大会のことを聞きたがるはずだ。しかし、内村は意外な「言葉」を選んだ。

「演技をするときに一番に思うことは、見ているみなさんを感動させること」

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