わずか250万円の馬がクラシックの主役に。ブレスジャーニーの雑草魂

2017年クラシック候補たち
■第2回:ブレスジャーニー

 競走馬を取引する際の"相場"は、我々一般人には考えられないほど高額だ。生まれたばかりの仔馬に数千万円の価格がつくことは珍しくなく、良血馬にいたっては億を超えて取引される。

 逆に言えば、数百万円で取引された馬は、サラブレッドとしては"低評価"と言わざるを得ない。だが、今年の3歳クラシック戦線では、そんな生い立ちを持つ1頭が主力の存在となりつつある。
 
 美浦トレセン(茨城県)の本間忍厩舎に所属するブレスジャーニー(牡3歳/父バトルプラン)である。

 1歳でセリに出された同馬は、わずか250万円(税抜)の価格で取引された。父は日本で目立った活躍馬を出しておらず、ブレスジャーニーの兄姉も芳しい成績を残していなかったからだろう。

 しかし、同馬はデビュー後、周囲が驚くような快進撃を見せる。初戦こそ3着に敗れたものの、6月の2戦目で勝ち上がると、3戦目に挑んだGIIIサウジアラビアロイヤルC(2016年10月8日/東京・芝1600m)を快勝。上がり33秒8の切れ味で重賞タイトルを手にした。

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