大田泰示、新天地で大いに語る「プロ野球の世界でも一番になりたい」

 球春の訪れを感じさせる真っ青な空へ、白球が吸い込まれていく。

 ファイターズの大田泰示のバッティング練習を眺めていると、さして力感なく振り抜かれたバットからボールがあまりにも遠くまで飛んでいくことに驚かされる。そのシルエットはまるでメジャーリーグのスラッガー、マイク・トラウトのようだ。

「えっ、そうですか? それは嬉しいっスね。ほら、よく言うじゃないですか。『芯に当たったら感覚がなかった』とか、そういうイメージが完璧なホームランだと思うんですけど、僕の理想は、詰まったり、ちょっと先っぽでも持っていけるような、そういうスイングワークを作りたいんです。今は逆方向へ強い打球を打つために、ポイントを前にしないよう心掛けてます。長打力のある右バッターとして、中軸を打てるようになりたい。一発で試合を動かせる中軸に僕が入れば、強いファイターズのままでいられると思うので......まぁ、そういうことを言う前に、レギュラーを獲らなきゃいけないんですけどね(笑)」

 このオフ、ファイターズがMVP左腕、吉川光夫を放出してジャイアンツから獲得した"未完の大器"── 大田は、陽岱鋼が抜けた今シーズンのセンター候補として、また来シーズン以降、FA権を取得してチームを去る可能性のある中田翔が任される4番の後継者として、いずれもハマれば最適のピースだとファイターズからは高い評価を受けている。そのストロングポイントは、天性の飛距離だ。もちろん、そこには大田もこだわりを見せた。

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